NY滞在6日目の7月13日(土)、昼間はミッドタウンやソーホーの辺りで買い物を。夜はリンカーン・センターの敷地内にあるDamrosch Parkでの野外イベントへ。Harlem Renaissance Orchestraの演奏とダンスコンテストがあるらしく、楽しみにしながら地下鉄でソーホーからアッパー・ウエストサイドへ移動したのですが…。駅に着いたところで何やら様子がおかしく、構内が真っ暗…。外に出てふと信号機を見てみると、すべて消えている状態。そして、消防車や救急車などの緊急車両が騒々しいサイレンを鳴らしながら、ダウンタウンの方面に走っていきます。途方にくれていると、親切な女性がこのエリアで停電が起こっているらしいと教えてくれました。
とりあえずは、Damrosch Parkに行ってみると…。なんとPAなしでビッグバンドが演奏していました…!300人ほどのキャパで、しかも野外でマイクなしの演奏は、残念ながら全体のまとまった音としては聴こえにくかったです。でも、リード・トランペットとドラムがまったくの生音で後ろまで届く音量で演奏していたのには、驚きました。NYの一流のミュージシャンの底力を感じました。
後から知ったのですが、この日は停電の影響でブロードウエイ・ミュージカルやリンカーン・センターの屋内のコンサート、様々なジャズクラブでの演奏は中止だった様子。たいへんな日にこの場所でビッグバンドの演奏を聴けたのは、とてもありがたい経験となりました。
帰りは、地下鉄が運行していない可能性があったため、リンカーン・センターがあるWest 66st.の辺りから滞在先のWest 37st.の辺りまで歩いたのですが、信号機が使えないため気をつけて歩かないとたいへんな状態でした。ボランティアの方々が交差点に立って交通整理をしていたおかげもあり、パニックの状態にはなりませんでした。近辺のレストランやカフェも停電のため、ほぼ休業。停電がいつ復旧するかわからないので、慌てて水を買って移動。いやはや、貴重な体験をしました。
そして、その日の夜中に電気はすべて復旧しました。この日のNYの大停電は世界中に報道され、停電の原因は地下鉄の変電所の火災だったということを後ほどニュースで知りました。何気なく過ごしている日常って素晴らしいと感じた夜でした。

★写真1・Times Squareにて。この日も暑かった〜!
★写真2・リンカーン・センターにて。まだ夕方ですが、大停電中です…。
★写真3、4・Damrosch Parkにて。大停電にも関わらず、イベントは開催されました…!

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